整備や車のカスタムを副業にしたいなら、まず自分の車でやってみることを強くおすすめします。
お客さんの車を触るとき、一番怖いのは「やったことがない作業」です。手が止まる、時間がかかる、最悪ミスをしてしまいます。でも自分の車なら話は別。失敗しても迷惑をかけるのは自分だけ。納期もない、クレームもない。思い切り試せる環境がそこにあります。
私はこれまでDA6インテグラ・ミラジーノ4WD・BP5レガシィ・RAV4と複数台のマイカーに手を入れてきました。その経験が今の副業(出張整備)の土台になっています。
実際にやってきたこと
DA6 ホンダ インテグラ
一番濃く触った車です。やったことを挙げると:
- ラジエーター交換
- 全長式車高調取付
- 調整式リアアッパーアーム取付
- 社外ホイール+引っ張りタイヤ
- ウィンカーポジション取付
- セキュリティ取付
エンジン冷却系から足回り、電装系まで幅広くこなしました。特にラジエーター交換は「冷却水の抜き方・エア抜きの手順・ホースの取り回し」など、初めてだと戸惑うポイントが多い作業です。マイカーで一度経験しておいたことで、後にお客さんの車(車種は違う)でも手が止まらずに作業できました。
ダイハツ ミラジーノ 4WD
軽自動車ならではのタイトなエンジンルームと格闘しながら:
- ミニクーパー用ホイール+引っ張りタイヤ取付
- マフラー改造
- カロッツェリア大型スピーカー取付
スピーカーはトノボードの上に設置し、リアガラス越しに外からも見えるスタイル。見た目のインパクトは抜群でしたが、内装の取り外しと加工の練習として非常に役に立ちました。
スバル BP5 レガシィ
一番カスタムに力を入れた一台です。
- 全長式車高調取付+ツライチ化(社外ホイール+引っ張りタイヤ)
- パワステポンプ交換
- ラジエーター交換
- クイックシフター取付
- クラッチオーバーホール
ツライチを目指すにあたって、ネットで同型車種の事例を徹底的に調べました。「どのホイールが入るか」「オフセットはいくつか」「スペーサーは必要か」「キャンバーはどこまで付けられるか」。答えはメーカーの資料にはありません。先人たちのブログやSNS投稿、フォーラムの書き込みを読み漁り、足りない情報はオーナーズクラブやSNSで直接聞きました。
この経験で「情報を探す力」と「人に聞く力」が身につきました。これは整備の技術と同じくらい、副業では重要なスキルだと今は思っています。
そして、レガシィで一番ハードだった作業がクラッチオーバーホールです。自宅の駐車場で、ジャッキとウマだけを頼りに2週間かけてやり遂げました。ミッションを降ろし、クラッチディスク・プレッシャープレート・レリーズベアリングを交換して再搭載する。床に寝転がりながら、腕を限界まで伸ばして作業する日々でした。「終わった……」と思えたときの達成感は今でも忘れられません。
ただ、正直に言います。自宅の駐車場では絶対もうやりません。
リフトがない環境でのミッション脱着は、体への負担が尋常じゃないです。作業効率も安全面も、リフトがあるのとないのとでは雲泥の差があります。この経験があるから、将来自分の整備工場を持つときはリフトを真っ先に入れると決めています。あの2週間が、その夢を本気にさせてくれました。
トヨタ RAV4(現在進行形)
現在の愛車です。現時点では:
- フロントエンブレムへのスモークフィルム施工
- リアエンブレム加工
今後もカスタムを進める予定で、引き続き自分の車を「実験台」として活用していきます。
マイカー整備で身につくもの
技術面
自分の車でやると、作業の全体像が見えるようになります。「なぜこの手順なのか」「なぜここにアクセスしにくいのか」が体で分かります。マニュアルを読むだけでは絶対に得られない感覚です。
調査力・情報収集力
特にカスタムは「正解がネット上に散らばっている」作業が多いです。自分で探し、判断し、試す。この繰り返しで情報リテラシーが上がります。
スピード
自分の車だからこそ、思い立ったらすぐ実行できます。この「即実行できる環境」がスキルの習得スピードを圧倒的に上げてくれます。
初心者へ:最初にやるべき整備はこれ
いきなり車高調やラジエーター交換はハードルが高いです。まずはここから始めてみましょう。
- エンジンオイル交換 ── 道具も少なく、手順もシンプル。基本中の基本です。
- エアフィルター・エアコンフィルター交換 ── 工具不要で交換できる車種が多いです。
- ワイパーゴム交換 ── 最も簡単。作業に慣れる第一歩として最適です。
- ホイール・タイヤ交換(ジャッキアップ練習) ── 安全な手順を身体に覚えさせましょう。
- ドラレコ・レーダー取付 ── 電装系の基礎。配線の取り回しを学べます。
まとめ
マイカーは最高の練習場です。失敗できる、すぐ試せる、自分のペースで学べます。
副業として整備やカスタムをやりたいなら、まず自分の車に手を入れてみてください。そこで得た経験と自信が、お客さんの車の前で必ず活きてきます。
「自分の車でやってみる」──それだけで、スキルの成長速度はまったく変わります。
出張整備・カスタム相談はお気軽にどうぞ。
整備士まっきー

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